1999年 スイス ドイツの旅 2


写真

    9月10日 (金)
   インタラーケン オストに戻り、トウーン湖を右に見て、中程の駅
  シュピーツで乗り換え。1時間ばかりあるので駅を出てトウーン湖を眺めた。
  ブリークまでは山と森と渓谷、家々には花のテラス。アルプスの景観が十分
  楽しめる。ブリークで赤い山岳鉄道BVZに乗り換える。巨大な岩山の麓を走り、
  右手はマッターフィスパ川、白い雪の山はブライトホルンか?
  テッシュの大きな駐車場には溢れるばかりの車、バス。すべての車輛はここで
  ストップ。ここから先は全てこの電車に頼る。ツエルマットは電気自動車以外の
  車はご法度だ。マッターフィスパ川に沿って走る。いよいよツエルマット駅だ。
  駅前の右手の通りはホテルや土産物店が建ち並ぶ。屋根の上、張り出し窓、軒先、
  至る所に花がある。前方にマッターホルン4478mが見えてきた。マーモットの小噴水で
  左に曲がると、教会と墓地があった。

  車窓づっと一緒だったマッターフィスパ川が流れている。川向こうの、ホテル クローネに直接行って部屋をとった。
  4階の右端の部屋で、マッターホルンを真ん前に見る。右手の墓地には山で遭難した人達が眠っているのだとか、夥しい数の
  墓標だ。
   荷物を置いて外に出た。再び駅への道を歩く。20年前には駅近くの民宿に泊まったが、もう思い出せない。
  狭い通りには人がいっぱい。日本人も多い。鈴を鳴らして馬車が通る。駅で明後日のツエルマット~サンモリッツの氷河鉄道の
  ブッキングをしたかったが、禁煙席はもうなかった。やむなく断念。
  部屋のテラスで夕方のマッターホルンを見る。教会の時計がちょうど7時を指している。夕日は山の左方に沈むのか、山だけ
  くっきりと浮かび、こちらの山々はもう暗い。窓辺にテーブルを寄せて、買って来た品々を並べ、そしてワインにビール、
  マッターホルンに乾杯!



写真     写真

  9月11日 (土)
   快晴。朝の光りの中にマッターホルンがそそり立っている。8時の鐘が鳴っている。マッターホルンは「草地の角」という
  ドイツ語。四方から絶景が眺められるとあって、あちこちに有名な展望場所がある。午前中にロープウェイを乗り継ぐコース、
  午後に登山鉄道のコースを行くことにした。
   先ずホテルから20分ばかり歩く。このツエルマット自体1620mの高地。朝の大気が気持ちよい。馬車が通る。10時、
  ウインケルマッテンでゴンドラリフトに乗る。Furi1864mでロープウェイに乗り継ぐ。Trockener Steg2939mで
  更に乗り継ぐ。スキーを担いだ人が大勢乗り込む。広大なウンタラーテオドウル氷河を渡り一気に高所へ。終点のトンネルを出ると、
  クライン マッターホルン3883mだ。ユングフラウヨッホは3571mだったので、ここはまた一段と高所だ。ロープウェイで行く展望台
  として、ヨーロッパ最高地点とのこと。全長40分くらいか。峰から峰へ移り渡るすべてを目の当たりにする。
  正面に見るマッターホルンは周りから一段と抜きん出ている。雪原をリフトが動いている。スキーヤーはここから反対のイタリア側へと
  滑降するらしい。更にアルミの階段を上って見晴らし台へ。峰々がにょきにょきと首だけ出して、雲海は箱庭だ。雲海の彼方、左方に
  モンブランが見えた。そうだ、ついでにモンブランに行こう。山々を一跨ぎする巨漢になった気分でこともなく、そう思いついた。
  (中略)


写真     写真

   駅への道を歩く。マーモットの噴水辺りからわき出したかのように人がいっぱい。駅の左手にゴルナーグラート登山鉄道駅はある。
  電車は樹林を抜け、渓谷を渡り、滝の前を走る。やがてなだらかな斜面を大きく迂回して上る。この電車ははっきりした日本語の
  アナウンスが入る。時々上下の電車がすれ違う。なだらかな草地を歩く人もいる。「逆さマッターホルンで有名な池リッフェルゼーが
  すぐ近くです」とアナウンス。ローデンボーデン2815mの裾に池はある。
   ゴルナーグラート3131mは麓から45分あまり。立派な山岳ホテルが建っている。テラスからの眺めは360度の壮大なパノラマだ。
  右方はマッターホルンが雲を帯びて岩肌露わにそそり立っている。ぐるりと左方へ目を転じると、ブライトホルン、ロッチャネーラ、
  ポルックス、カストル、リスカム、ルードビックスホーヘ、パローシュピツェ、デユフールシュピツェ、ノルトエンド そして
  モンテローザ。アルプスの真っ只中にいる。更に峰と峰の深い谷間を15分で一跨ぎ、シュトックホルン3532mへロープウェイが
  繋いでいる。目の前、手の届きそうな所に、モンテローザ4634mとその右手、リスカム4527m。間にあるのはゴルナー氷河。
  ここまではあまり人も来ない。静寂そのもの。陽はさんさんと降り注いで暖かい。岩間に白い雛菊か?可憐に咲いている。以前来た時は
  辺り一面銀世界で建物から出られなかったが、今は全く雪がない。マッターホルン側は雲が湧いてきた。(後略)

スイス ドイツの旅 3